読書日記

しがない情報大学院生女子の日記

スティーヴン・ジョセフ/「トラウマ後 成長と回復―心の傷を超えるための6つのステップ 」

 2018/01/01 読了

トラウマ後 成長と回復―心の傷を超えるための6つのステップ (筑摩選書)

トラウマ後 成長と回復―心の傷を超えるための6つのステップ (筑摩選書)

 

 

どんな人でもなにかしらのトラウマやつらいことを抱えている。私はやっぱり乗り越えられなくて、際限なく隣の芝生は青々と見えるし、他の人はどんな風に乗り越えていってるのだろうか、と思って借りた。
たぶんこの本はトラウマの直後だと読むのがつらいのだろう思った。

フランクルが私たちに気づかせようとしているのは、私たちの反応を決めるのはその身に起きたことではなく、むしろそれに対する意味づけだということである。 ー 182ページ


確定した未来なんてないとは思うけど、かなう確率が高かったことがだめだったり、どうしてそうなったのだろうとおもうことや、どうしてこの人なんだろうということが起こったりする。(まだどうして自分なんだろうということは起こっていない。)
それを折り合いつけていくのが自分で、どうにかしていかなければならないのだけど、心理的療法だったらどのようにアプローチするのだろうとおもいながら読んでいた。

定番の夜と霧のフランクルが出てきたり、PDSDの症状を抱えた個々人の体験談が交えたあったが、人生の不確定性を楽しみながら、自分なりの意味合いを見つけながら生きていくしかないのかなとおもった。

自分自身に語る物語によって、私たちは人生の意味を見いだし、アイデンティティーを構築し、生きる道を選択する。 ー 185ページ

 

キム・ナンド「最高の自分をつくる人生の授業」

 2017/12/22 読了

最高の自分をつくる人生の授業
 

 また自己啓発本である.本屋さんをふらつくと,そういったたぐいのタイトルが目につくので,そういう時期なんだと思っている.買うのはもったいないので,また大学の図書館でそれっぽいのを借りたといういきさつ.

 

選んだポイントは著者が大学教授であるという点・生徒からの人生相談に答えるという視点で説教くさく無く,大きなこともいっていないという点.

 

「遠くから見る人生は’すべて’順調に見える」とか,隣の芝生は青いをかっこよくいっただけだよなぁとか思いつつ,翻訳者が上手なので,小説っぽい軽さを持って人生を語っている.

ハムレットの台詞の「愛していないのなら去り、去らないのなら愛せ」をどこかで引用しててそこを引っ張ってくるかとおもった.

 

マツダミヒロ「バランスライフ」

 2017/12/25 読了

自分にとって良い感情が起こる行動をする・悪い感情が起こるような行動を減らすと言うところは学びがあった.だから仕事がよい感情を起こす仕事であれば仕事ばかりしていてもよいという,何でも5:5でおこなう必要はないというような感じであった.

バランスライフ

バランスライフ

 

 

村田沙耶香「コンビニ人間」

 2017/12/24 読了

コンビニ人間

コンビニ人間

 

 

この本も大学の一般書コーナーより.2016年秋の芥川賞受賞作で,作者自身もコンビニで働いている.そのため,コンビニ勤務に関するやりとりが多くメディアでも多く取り上げられた方の小説家である.(「スクラップビルド」の羽田圭介のメディア露出は劣るが)

まず感じたのは音に関する記述が豊かなことである.しかも冒頭から音,音,音.

この描画を読んだときから,ふとコンビニで耳を澄ませるようになってしまった.

 

 コンビニエンスストアは、音で満ちている。客が入ってくるチャイムの音に、店内を流れる有線放送で新商品を宣伝するアイドルの越え。店員の掛け声に、バーコードをスキャンする音。かごに物を入れる音、パンの袋が握られる音に、店内を歩き回るヒールの音。全てが混ざり合い、「コンビニの音」になって、私の鼓膜にずっと触れている。

たしかにそうだ.客としてコンビニに入る際,店内にいる時間が5分かそこらである.が,コンビニ店員はシフト時間中ずっとその音を聞いているのだ.アイドルラジオ広告も,飲み物のローラーの音も.どの行動をしても音が発生するのだから,その音がシグナルとなって,行動が紐付けられるのは当然である.

主人公が18歳でコンビニ店員のアルバイトを始めたときの記述の表現もなかなか不思議な表現をしていて,印象にのこった.

 

そのとき、私は、初めて、世界の部品になることができたのだった。私は、今、自分が生まれたと思った。世界の正常な部品としての私が、この日、確かに誕生したのだった。

 

多くの人が自然と手に入れて身につけていく動作やしぐさやヒトとの距離感は,教えてはくれない.

 たしかに何が普通なのかなんてだれも教えてはくれない.人それぞれが違う普通を最適化されて,画一化されたものがコンビニの接客マニュアルなのかもしれない.

 

普通の人間っていうのはね、普通じゃない人間を裁判するのが趣味なんですよ。でもね、僕を追い出したら、ますます皆はあなたを裁く。だからあなたは僕を飼いつづけるしかないんだ。(p115)

 
悪口や噂話をしているときは人はそういう考えのもとで行っているのだろ思う.そうやって社会に最適化されないといけない部分もあるのだけれども,異常検知みたいにすぐはねてしまうのはあまり気が進まない.自分もふくめどんな人でも,何かの基準では異質なものになると思う.だから批判するでもなく,過度に優遇するわけでもなく,ただただ中立の立場をとりたいとおもった.あくまでも理想論ではあるが.

 

最後、同居人に促されるまま契約社員の面接を受けにいくが,主人公は結局コンビニへと呼び戻されてしまう.「コンビニの声」が聞こえるくらいにひとつひとつの音や陳列や店員の状況から,コンビニが何をしてほしいかまでわかるという「コンビニ人間」となる.

 

私はふと、さっき出てきたコンビニの窓ガラスに映る自分の姿を眺めた。この手も足も、コンビニのために存在していると思うと、ガラスの中の自分が、初めて、意味のある生き物に思えた。(p151)

 

2017年,24歳と振り返り

今週のお題「今年中にやっておきたいこと」

 

今年は去年と同じくなんかすごかった

4月 授業とPRMLがわからん,日本人より留学生とたくさん友達になる.

5月 PRMLの発表やばい・デモ用の実験データの解析

6月 PRMLの発表がやばい・授業がやばい・ラボセミナー断って怒られる

7月 授業がやばい・無理やり実験データから結果を出してなんとか国内会議にだす.

8月 研究室のサマースクールの準備,出張,研究室のリトリートの事務と経理という物理的な準備,リトリートのポスターつくる,リトリート

9月 出張祭り,福岡勉強会,浜松の研究合宿,短期インターン東京,国内会議の発表結果がやばくて死んで迷惑かける,国内会議,国内会議の後の飲み会で超重鎮×3(著書読んでるレベル)とおはなしして人生こんなことあるんやなって思う,なんかいろいろ悩む,留学生と友達になる

10月 実装積んで無為な時間を過ごす,国文祭手伝い,デモ用の解析,発表準備,妹が入院して病院通い,なぜか後輩指導する羽目に,なんかいろいろ悩む,

11月 妹の病院通い,デモの参加,研究プレスリリース,ラボセミナー発表,自分のCVをまとめた生意気なサイトを作る,関西の勉強会出てやっぱ同年代すげぇなぁってなる,いざこざ,なんかいろいろ悩む

12月 学校の授業の一環としての発表,朝起きられない,実験データをどうにか扱って結果を出そうとする ,そしてまたなんかいろいろ悩む.

 

そして今に至る

 

このあと2週間でやりたいことがありすぎる

早起き

勉強

留学準備

結果をだす

論文読み 

 

早起きだけでもしたい.

最近,あとセブンルールという番組で玉城先生のセブンルール見ていいなぁと思った.

https://www.ktv.jp/7rules/program/171121.html

 

私のセブンルールはこれからこうしたいというのと,いままでこうだったというのと2つありそう.

あの番組好きなのに,最近芸能人を取り上げつつあり情熱大陸みたいになってて残念

 

同年代の優秀な人達を見て落ち込んで,自分の成果は先生方がなんとかしてくれたおかげで正当に評価できず,朝起きられないだけで落ち込み,何年前だよっていう浪人の報われ無さを思い出してテストが嫌になり、周りの人が病気になって倒れて,後輩に憧れられてやめてくれーっていう感じだった.

 

充実してたけど自尊心すごく低い年だった.自分をまっとうに評価できなかったし評価もできない感じだった.あとあんまり食べなかったから5キロ減った.

 

来年は,今からでもいいけど,もう少し自分に対してプラスの感情をもちたいなぁ.結局不幸の我慢比べみたいになってしまいそうだなぁ.

 

 

 

 

桜井章一・よしもとばなな「すこやかな生き方のすすめ」

 ひさびさに研究や技術と関係の無い本が読みたくなって図書館で借りた.

ただよしもとばななさんの文章が好きだったのと,大学図書館で借りたので一般書でよしもとばななさんの読んでいない本がこれしかなかった.

すこやかな生き方のすすめ

すこやかな生き方のすすめ

 

 表紙カバーが取られた状態で書架に並べられていたので,桜井さんが雀士だと思わずに読んだ.読み終わってから,雀士かよ,と気づいた.よしもとばななさんが,会長としきりに呼ぶので企業の社長かなにかだと思っていた.

 

桜井さんが「不安なんてなにもない.私が毎日歩いている人生の道ってまぁ,言ってみれば,足跡ひとつない,誰も歩いていない純白の雪の道みたいなものですよ」

と仰っていて,不確定要素が多い職種や環境であってもそのように感じて勝負して行けたら,きっとそんな環境であっても生きていけるのかなと思った.

 

今日も研究があまり進まず.周辺リサーチのみ.あとビザ申請と企業の勉強会に行った.

大阪駅がきらきらで,自分の大学の寒々しくなっていく様子と全く異なった装いだった.

わたしの大学も少しでいいから電飾をつけてみたら良いのに.きっとちょっとは明るくなる.