昨日か一昨日くらいに時計の電池が切れた.
私の腕時計はアニエスベーのシンプルな時計である.
母が高校の合格祝いに買ってくれたものだ.
志望校は公立で、内申点を先生へのゴマすりでだいぶと稼いだから合格しているとは思っていた.結構親と一緒に合格発表を見に行っている子が多かった.
今はどうだか知らないけれど,当時はベニヤ板に受験番号を張り出される,というアナログな合格発表であった.だから,発表が掲示される時間の少し前に行って,張り出される瞬間を待つのだ.くるくると解かれる模造紙、自分の受験番号がある・ないを確認し泣いたり笑ったり波のように歓声が湧く.
私ははやく帰りたくて,泣きもせず笑いもせず,まぁ受かるだろうという気持ちだったし実際そうだった.必要各所に電話をして,そのまま帰ろうとして,母が突然時計を買いに行こうと言い出した.母が高校合格のときに腕時計を買ってもらったらしい.
こういうときの昼ご飯はいつもとんかつで,時計を買いに行った.当時の私の持ち物で一番高価なものになった.
15歳の私に買ってくれたものを24歳の今も使っている.
まだ親に束縛されているみたいで実際にそうだけど,この時計は手放せない.
でも初任給もらえたら真っ先に時計を買い換えるなぁ、、、