読書日記

しがない元・情報大学院生女子、現・企業研究者の日記

2024/01/xx、2024/01/yy、光とか影とか

2024/01/xx 
 未来日記
 今日のライブ行くか迷う
 
 現実日記
 11時まで寝てしまって、全然仕事にならなかった。今日の夕方のライブに行くか迷ったけれど、入場番号が結構早かったから、特典会も買ってしまってたから、どうしても行きたくなってしまった。
 15時に仕事を抜けてライブに行った。立ち見のライブだからなかなか緊張した。2列目のバーの前に位置どりをした。会場は友達同士できてるファンが多くて、チェキの交換をSNSでしてる姿が印象的だった。今の自分ならそんなのめんどくさくてやってられない。自分より10か5くらい若い子達がずっとSNSを見てるのにびっくりした。
 ライブはすごく良かった。ライブは、というのは隣の観客の振るペンライトが頬に何度も当たったのと、隣の観客が友達と喋りながらライブを見ていたからだ。一ファンの副音声と共に演目を見つつ、かちかちとほおにペンライトが当たる予想外の体験には目を瞑って、演目はすごく良かった。20分くらいあるメドレーを踊って歌ったり、応援してるアイドルがセンターや目立つ役割をしてる曲の演出が良くて、びっくりした。歌も良かった。

 

 そういうきらきらした舞台を見ながら自分の心の影をのぞく。光があっての影、このステージの上に立ってる、自分の好きな人たちと対等になれるように生きてるのだろうか、などと自問自答する。もちろん、気持ちの上で、であり自分もステージに立ちたいという意味ではない。隣の女の子のサイリウムが自分の頬や肩に当たるのを感じていたが、自分はサイリウムを振らずにぼんやりとステージを見ていた。圧倒的な光に浮かび上がる自分の影が、すごく苦いなーって思った。


 終演後は特典会を買ってしまってたのでそれが始まるのを待っていた。アイドルは、本当体力仕事な仕事だ、行列に並びながら論文をスマホで直す。応援してるアイドルに覚えてもらえるはずもない名前を名乗り、手に書いた文字を見ながら自分の話をした。こういう研究の仕事をしていて、仕事の時にこの曲を聞いてたから、今日の特別演出のこの曲を聞けて良かった、って伝えた。疲れているだろうに合槌と、笑顔でツーショットを取り、自己満足でしかないけどポジティブな言葉と感謝を伝えられて嬉しかった。仕事に戻るつもりだったけど、時間切れだった。電車の乗り換えをなん度も間違えながら、0時近くに帰った。

 

 


2024/01/yy
 未来日記
 打ち合わせのために〇〇大学に行く。論文の再投稿をする。
 
 現実日記
 やっとの思いで起きた時間は8時半だった。ギリギリアウトな時間だった。女性芸能時のYouTubeを見ながら化粧をして、論文に掲載する著者の写真を撮る。どうしても髪の毛がふわふわ浮いていたり、手の長さが足りなかったりする。20分くらいの死闘の末、証明写真のような著者の近影用の写真が出来上がった。
 今日の化粧も割と上手い方だった。大学に行き、共同研究者との打ち合わせをする予定があった。色々と不安感を抱えながら研究室を訪問すると、共著者の外国の方が現れて、急に英語のミーティングになった。超絶びっくりしたが、堂々とだけしていた。最近仕事に忙殺されてて、何も英語の勉強ができてなかった。一抹の後悔と、不安と、わくわく感を感じたのは研究の対面でのディスカッションを久々にしたからだった。あと、片言の英語を話しながら、相手の英語を聞きながら、頭にチラついたのは、先日特典会であったあるアイドルの姿だった。
 私は「推す」という言葉があまり好きではない。推す、という言葉はどこか対等ではないように思うからだ。だから、私は応援してるアイドルと言い換えてしまう。先日見たライブのステージはきらきらで、一瞬でなくなって儚くて、とても素敵なものであった。その光を見ながら自分の影を見つめるライブの時間が私は好きだ。そして、圧倒的な光で露わになる影から、できる限り彼ら彼女らと対等になれる存在になりたいと思った。
 今この瞬間だと、対等になれているのだろうか?、ちょっとかっこよく見えるかな、仕事を誇りに思えるだろうか……。などと思いながら英語のディスカッションになんとかついていく。圧倒的な光に追いつきたい、そんなことなんてできやしないのに、と思った時に自分のことも自分の職業も卑下していたのだな、と気づいた。

 同行してくださった上司が〇〇駅まで歩くと言ったので、同行する。先ほどの議論で明瞭にならなかったポイントうだうだ言いながら、身の上話をする。愚痴も不安も口にしながら、それを聞いてくれる上司(男性)は心の余裕がある人だなと思った。異性にこういう弱音を吐くと、立場に関わらずその弱みを漬け込んできたり、優しくするふりをして下心が見えたりしていろんな嫌な思いをした。それが一切感じられないのはいいことだと思う一方で、この人に頼りすぎてはいけないと思った。


 都会のオフィスに久々に出社したら、若手同士で晩御飯を食べに行っていたり、仲良く話してたりして、人間関係あるんだなぁって思った。この人、この子のこと好きなんじゃないか、でもこの人もこの子のこと好きそうだな、とか、うん十年ぶりに好意のベクトルが透けて見えた気がした。

 

 で、好意のベクトルが見えたまま、たまたま3人で駅まで帰ることになった。申し訳ない。
 両脇に珍しく仲良くできている後輩がいて、何気ない話をすると、両手に華っぽいな、と思った。毎日1人で帰ってる自分にとっては刺激的すぎた。気持ちの振り幅とバリエーションが多くて、眩暈がしそうな日だった。

 

これは会場にあった使用禁止のLANケーブルの写真

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